イタリアワイン

イタリアはフランスと並ぶワイン大国で、日本においても近年高い人気があります。
長靴のような形をして南北に長いイタリアは、北部にアルプス山脈がそびえ立ち、中央部をアペニン山脈が南北に走り、三方をティレニァ海、地中海、アドリア海に囲まれています。
このため、地域ごとに気候や土壌が異なり、つくられるワインに大きな影響を与えています。
また、栽培されている葡萄品種は非常に多く、しっかりとしたコクのある赤ワインやフルーティな白ワイン、レチョートと呼ばれる干し葡萄からつくられる甘口 ワイン、アスティスプマンテに代表されるスパークリングワインや、マルサラのような酒精強化ワインがあり、たいへんバラエティ豊かです。
またグラッパと呼ばれる葡萄の搾りカスを再発酵させてつくる蒸留酒や、アロマタイズドワイン、リキュ―ル等もあります。
ワインの品質は政府によって厳しく管理され、高品質のワインが多くつくられています。


主なぶどう栽培地域

ベネト州 水の都として有名なベネチアが州都で、肥沃な平野にはなだらかな丘陵地が広がり、ワインの量産地として知られ、人々の生活は農業に深く根ざしています。
「ロミオとジュリエット」の舞台として知られる街、ベローナを中心にワインがつくられています。白ワインでは生産量が多く、イタリアの白ワインを代表する 淡い麦わら色で辛口のソアベが有名で、赤ワインでは軽い口当りのバルドリーノや、「ベローナの王子」と呼ばれるバルポリチェラなどがつくられています。
また、陰干しした葡萄でつくられるレチョートや、プロセッコ種からできるフルーティなスプマンテも有名です。
ピエモンテ州 ピエモンテとは、「山の足」という意味で、その名のとうりアルプス山脈の麓に位置しています。
ピエモンテ州のワインは高品質で知られ、つくられるワインはしっかりとしたボディがあり、なかには長期熟成のかなり重口の赤ワインもあります。
なだらかな丘陵地帯に広がる葡萄畑では、イタリアの代表的な赤ワイン用品種であるネッビオロ種が多く栽培され、「イタリア赤ワインの王」とも称されるバ ローロやバルバレスコ、ガッティナーラ等の重厚な赤ワインがつくられています。
またアスティスプマンテなどの甘口のスパークリングワインや、辛口白ワインのガヴィといった人気ワインもつくられています。
トスカーナ州 トスカーナは、州都フィレンツェをはじめアレッツォ、シエーナ、ピサなどルネッサンスゆかりの地が多く、イタリアでも屈指の観光地です。
変化に富む丘陵地帯に広がる葡萄畑では、オリーブも栽培され、トスカーナ料理に欠かせないものとなっています。
つくられるワインは圧倒的に赤ワインが多く古くからタンニン分の多い重厚なワインがつくられて来ました。
生産量の多いキャンティをはじめ、イタリア最高級赤ワインのひとつ、ブルネッロ・ディモンタルチーノや、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノなどがつくられています。
白ワインはベルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ等が有名です。
ラツィオ州 ローマを州都とし、古代ローマ建国の中心であったラツィオ州は火山地帯に位置しています。
火山灰土壌で栽培された葡萄から作られるワインはその影響を大きく受け、個性的なワインが多くつくられています。
白ワインが殆どを占め、なかでも美しい金色に輝くエスト!エスト!エスト!や、フラスカティが有名です。
マルケ州 西のアペニン山脈から東のアドリア海に広がるマルケ州は、昔から多くの詩人や音楽家を生み出し、「詩人と音楽家の地」とも言われています。
山岳地帯となだらかな丘陵地帯からなるこの地では、ワインづくりに絶好の条件となる粘土質土壌にめぐまれ、白ワインを中心にさまざまなワインがつくられています。
なかでも白ワインのベルデッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イェ―ジや赤ワインのロッソ・ピチェーノが良く知られています。
フリウーリ・ベネチア・ジューリア州 イタリアの北東に位置するフリウーリ・ベネチア・ジューリア州はその半分以上が山岳地帯でイタリアで最も雨の多いところです。この地方では水はけの良い土壌を利用して、葡萄栽培はおもに丘陵地帯で行なわれます。
葡萄栽培技術は非常に発達し、ワインは高品質志向で、DOCワイン以外にも優れたVdT(ヴィーノ・ダ・ターボラ)ワインが多くつくられています。

イタリアワインの分類

DOCG(ディノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントラータ・エ・ガラティータ)
統制保証原産地呼称ワイン。
イタリアで最も高い生産基準のもと、各生産地域の中で最上級の品質を誇る地域でつくられる特定ワイン。

DOC(ディノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントラータ)
統制原産地呼称ワイン。
良質ワイン生産地域の指定を受け、厳しい生産基準のもとにつくられたワイン。

I.G.T(インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
イタリアのなかでも新しい格付ワイン。指定生産地区名及びぶどう品種名が商品名となっているワイン。

ヴィーノ・ダ・ターボラ
テーブルワイン。
但し、ワイン法の適用外ぶどう品種でつくられるものは、高額なワインでもこのランクに属します。


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