■ワイン用語集■


フランス

フランスには世界的に有名な数々のワイン銘醸地があり、また年間の総生産量も常にイタリアとトップの座を競っています。
また、品質も最高水準であり名実ともに世界有数のワイン王国といえます。
総栽培面積は約100万haで、多様な気候風土のもと、それぞれに適したぶどうを栽培し、地方ごとに個性のある優れたワインが産出されています。
またつくられるワインの種類も多く、スティルワインの他にスパークリングワイン、フォーティファイドワイン、またリキュールやブランデーといったワイン以外の酒類も多く生産されています。
作られるワインはすべて「原産地呼称統制法」と呼ばれるフランス独自のワイン法に基づいて、厳しい品質管理が行なわれ、フランスワインの名声を維持しています。


主なぶどう栽培地域

ボルドー地方
フランスの南西部に広がる、ガロンヌ川、ジロンド川、ドルドーニュ川流域一帯がボルドーの葡萄畑です。
ぶどう栽培面積は約11万ha、年間生産量は約55万klでその95%がACワインであり、フランス全体のACワインの約3分の1を占め、世界的にも銘醸ワインの産地として有名です。
栽培ぶどう品種としては、赤ワイン用として、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ベルド種などが、また、白ワイン用には、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル種などが栽培されています。
ボルドーのワインは各地の土質にあった何種類かのぶどう品種のワインをブレンドしてつくられています。
このため、各ワイナリーごとに特徴を持った風味のワインを楽しむ事が出来ます。

ブルゴーニュ地方
フランスの内陸部、ディジョンからリヨンまでの南北約300Kmにわたる地域と、ディジョンの北西に位置するシャブリ地区がブルゴーニュ地方です。
栽培面積が約4.6万ha、年間生産量は約25万klとボルドーの約半分ですが、ボルドー地方と並び、世界的な銘醸ワインの産地として知られ、その歴史は非常に古く、ローマ時代にまでさかのぼることができます。
ブルゴーニュ地方ではボルドー地方とは異なり、ほとんどの場合、ワインは単一の葡萄品種からつくられています。
しかし、南北に広がる変化に富んだ地形や土壌、そして数多いドメーヌ(ワインのつくり手)により、多彩な味わいと、個性を味わうことができます。
栽培ぶどう品種としては、赤ワイン用としてピノ・ノワール、ガメイ種など、白ワイン用にはシャルドネ、アリゴテ種などがあります。

コート・デュ・ローヌ地方
コート・デュ・ローヌワインの産地は、フランス南東部、ビエンヌからアビニヨンまでの約200kmにわたるローヌ川両岸の地域です。
コート・デュ・ローヌのぶどう畑は、北部と南部に分けられ、それぞれに土壌や気候、ぶどう品種などが異なり、産出されるワインは多彩なものとなっています。
特に南部においては、数種類の個性の異なるぶどうのワインをブレンドしてつくられるのが特徴で、アルコール度の高いコクのある、果実味豊かなワインが多くつくられています。

ロワール地方
華麗な古城が点在し、「フランスの庭」とうたわれる風光明媚なロワール川流域がロワールワインの産地です。
赤・白・ロゼのワインが産出されますが、その大部分が白ワインで、全体的に新鮮で果実味豊かな若飲みタイプのワインが多くつくられています。

コート・ド・プロヴァンス地方
マルセイユからニースにかけての地中海沿岸と、その内陸部がプロヴァンスワインの産地です。
赤、白、ロゼともにつくられていますが、とりわけロゼワインが有名で、陽光降り注ぐリゾート地一帯に広がるぶどう畑からは、軽い口当りのフルーティなワインがつくられています。

ラングドック&ルーション地方
ラングドック&ルーション地方は、フランス南部の地中海沿岸に面し、ガール、エロー、オード、ピレネー・オリエンタルの4県に広がっています。
つくられるワインの多くが日常消費用で、フランスのテーブルワインの約3分の1を占めていますが、恵まれた気候、地形、優れた技術などにより高い品質のワインも多くつくられています。

シャンパーニュ地方
フランスの北部、マルヌ県を中心に広がるシャンパーニュ地方では、シャンパンと呼ばれる発泡性のワインがつくられています。
1本ごとに瓶の中で二次発酵をさせ、その際に生じる炭酸ガスを溶かし込んだ最も優美なワインがシャンパンです。


フランスワインの分類

AC(アペラシオン・コントローレ) 
原産地呼称統制ワイン。
良質ワイン生産地域の指定を受け、最も厳しい規定をパスしたフランス最高クラスのワインです。
原産地呼称は、地方→地区→村→畑の順に狭められていきます。
この生産地の単位が小さくなるほど規定が厳しく、高価になります。(ボルドーの場合、畑ごとのACはありません)

VDQS(ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シューペリュ―ル) 
上質指定ワイン。優良生産地域指定を受け、地域特性、優良性を発揮する為に
厳しい法令による規制の下でつくられるワインです。

ヴァン・ド・ペイ
地酒。
指定されたぶどう品種のみを用いて、指定地域で生産されるワインです。

ヴァン・ド・ターブル・ド・フランス
テーブルワイン。
フランス産のぶどうのみによってつくられる日常的に飲まれるワインです。

ワイン用語集TOP
TOPページへ戻る


(C)2011 LiquorShop SHIRAISHI
All Rights Reserved.